平成15年10月19日(日) 晴れ 昨日と違い、朝から空がすっかり晴れて蒼いです。 ホテルを出て、静岡駅まで歩いてゆきました。歩いて15分。 静岡駅で、帰りの新幹線の切符を予め購入します。 静岡駅前から、西ヶ谷線のバスに乗ります。 あまり本数がなく、1時間に1本です。 終点、西ヶ谷運動公園で下車。歩き始めます。 道がわからなくなったので、家の前の草取りをしていた地元の方に道を聞きました。聞くと、行き過ぎていたので、道を戻ります。ちょうど、第二東名の建設ルートの下を歩きます。 ![]() ●狩野介貞長の墓 狩野介貞長の墓へ。静岡少年院の隣の丘にあります。 狩野介貞長は、後醍醐天皇の建武の新政の時、武者所に楠木正成らとともに名を連ねていた。足利尊氏が反旗を翻すとと、宗良親王の皇子興良親王を奉じて、入江・蒲原などの駿河の武士とともに南朝方の武将として活躍しました。 ![]() ●内牧城跡 それから、内牧城跡を探しに行きます。なかなか見つかりません。 第二東名の建設現場の工事道路にバリケードを乗り越えて入りました。ちょうど日曜日なので、工事をしてなくて、見とがめられません。 ![]() 第二東名の橋脚の建設現場がある丘に登ります。その近くの茶畑の頂上に、内牧城跡の碑が立っているのを見つけました。個人の有志が建てたようです。 ![]() 内牧城は南北朝時代(1336〜1392)の安倍城であろうと考えられていましたが、調査の結果、安倍城主狩野貞長の居館であることが判明しました。この内牧城には後醍醐天皇の皇子である宗良親王も滞在したといわれます。 内牧から安倍城址跡へ。 ●安倍城址跡 内牧の集落をすぎて、茶畑の中を歩いてゆきます。やがて杉林の中に入り、登山道がでてきます。 タイヤを階段にした登山道です。そこを登ると茶畑にでて、畑のわき沿って、細い道がありました。茶畑の中の畑道ではないか。畑の一番上に行くと、ススキの藪が茂っていて、道が見えません。そんな道を歩くのはいやなので、道を引き返しました。 内牧から、西ヶ谷運動公園まで歩いて戻ります。 ![]() もう、安倍城址に登るのは止めようかと思いましたが、西ヶ谷運動公園の方からも山に登れるようなので、トライしてみました。 集落から茶畑の中を歩いてゆきます。途中で山から下りてくる人に会って聞いたら、この先の登山道にはヤブはないといいます。 コンクリートの道から、土の登山道にかわりジグザグに道が続き、登り始めます。下草が生えている道を登っていきます。頭上に樹が無く空が見えます。 ![]() その後、杉林に入ります。道が急できついです。 安倍城跡への標識があり、手書きで30分と書いてありました。 しばらく、急な道を登り続けます。急に視界が明るくなりました。 安倍城址の山の頂上に着いたのです。 ![]() 視界がよく、駿河湾・伊豆半島・富士山が見渡せました。 ![]() 安倍城址は、安倍城址の碑があるだけです。 ![]() 反対側の道から登ってきた人がいたので、そちらの道はヤブがないか聞きました。話し好きな人のか、静岡の山についてよく教えてくれました。静岡市には3000m級の山がいくつかあるといいます。 その人と一緒に、その人が登ってきた道を下りてゆきます。 増善寺方面への分岐点で、その人と分かれました。自分は増善寺方面へ下りてゆきます。 途中で分岐を間違えたか、違う尾根筋へ下りていってしまったようです。 道がわからなくなり、シダの下草がいっぱい生えているところを歩きました。 杉の木が倒れていて道をふさぎ、道が崩れている所にでて、もうこの先はあぶないと判断して、引き返すことにしました。 引き返して歩いて行き、分岐点に標識があったので、そちらへ行くことにしました。 誰も人に会わない道で、だんだん不安になってきます。こんな低山で遭難するのは情けないです。 やっと、茶畑にでて、作業をしている人に会いました。ほっとしました すぐ人家が見えるところまで出てきました。 どこかわからなくて、住宅街を歩いていると、先程山道で分かれた人が、偶然車で通りかかりました。親切に増善寺まで送っていってくれました。また会うとは不思議です。 車に乗せてもらうとき、歩きすぎて疲れていて、ふくらはぎの筋肉がつってしまいました。痛い。 ●増善寺 ![]() 増善寺は、今川義元の父、今川氏親の菩提寺です。 日曜日なのに訪れる人も無く、ひっそりとしていました。 ![]() また、歩いて安倍川の方へ向かいます。 バスが1時間に1本しか運行していません。しばらくバスが無いので、駅まで歩くことにしました。 もう、今までに歩きすぎて足が非常に重いです。 静岡市内でちょうどいい時間のバスが来るバス停があったので、そこからバスに乗りました。 静岡駅前でバスを下ります。 駅ビルの中のレストランでビールを飲みながら食事をしました。 駅ビルの本屋で、平岩弓枝作の「獅子の座・足利義満伝」をたまたま見つけ購入しました。面白そうです。 静岡駅発の新幹線で東京へ向かいました。 |