平成20年 2月 

 栄山寺

栄山寺は、719年(養老3)、藤原不比等の長子武智麻呂が創建したと伝わります。

その後、武智麻呂を祖とする藤原南家の菩提寺として鎌倉時代になるまで大いに栄えました。
南北朝時代には南朝の後村上・長慶・後亀山天皇の行在所が置かれます。
そのため「栄山寺行宮跡」として国の史跡に指定されています。
本堂(薬師堂) 重要文化財
室町再建の本堂には、薬師如来坐像(重文)を祀っています。
平安初期の梵鐘(国宝)には小野道風筆といわれる銘文が残っています。
梵鐘(国宝)
平安時代
梅が咲き始めています。
重要文化財
石灯篭
国宝
八角円堂
(平安時代)
藤原武智麻呂の菩提を弔うために子の仲麻呂が建立したと伝えられる本瓦葺の八角形の建物。 平城京および斑鳩以外の地区にある奈良時代建築として稀有のものであり、建立年次がほぼ特定できる点でも貴重な建築です。
屋根は明治44年(1911年)の解体修理以前には草葺きであったものを修理に際して瓦葺きに推定復元されています。

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